ダブルベッド


 ほろ酔い止まりの桃香が携帯で確認すると、

「わぁ! もう11時過ぎてます」

「ええっ?」

 予想以上の時間の経過。

 充も何となく眠さを感じてはいた。

 いつもなら全然眠くはならない時間だが、何といっても今日は早起きをしたのだ。

「そろそろ帰るか」

「そうですね」

 ここで四人は解散。

 駐車場までの道で、酔った奈緒が沢田に甘えながら歩いているのが印象的だった。

 充と桃香は先輩二人の車を先に送り出してから自分たちの車に乗り込む。

 エンジンをかけるなり、充は大きなあくびを出してしまった。