「ねぇねぇ、キノピーたちも一緒にご飯食べに行こうよ」 奈緒の提案に、 「いいっすねぇ」 と充が立ち上がる。 すかさず桃香が釘を刺した。 「車なんだからお酒は飲んじゃダメだからね」 「わかってるよ、さすがに」 ここで飲んでしまったら、桃香は充を嫌ってしまうに違いない。 「あたしは飲むけど~」 奈緒は運転手である充と沢田にフフンと勝ち誇った顔を見せた。 「ええ~っ? お前帰りは運転代わるって言ったじゃんか」 「そうっすよ。毎熊さんだけズルいっす」