「おもしろかったぁ!」
コースターを降りて、きゃっきゃとはしゃぐ桃香は、これまでに見たこともないビッグスマイルを見せる。
「ねぇねぇ、次アレ行こう」
会社では見られないそのはしゃぎっぷりに、充のテンションは上がる上がる。
「ちょっと待ってよ~。飲み物、買っていこうぜ」
「うん。熱中症にならないようにって、放送でも言ってたね」
途中の自販機でペットボトル入りのドリンクを購入し、次へと急ぐ桃香を追う。
この日の明るい間は、終始このように桃香に引っ張られるデートだった。
そして、日が傾きオレンジ色の夕焼けが広がった頃。
事態は意外な方向に……



