充は彼女がそんな顔をしたとき、必ず思うことがある。 誰かを思っているんだろうなぁ。 自分ではない、誰かを。 まだ朝だというのに、太陽は容赦なく人々の肌を焦がす。 ジリジリと刺激されて、たまにさすらないと痛みを感じるほどだ。 日焼け止めクリームは正解だった。 定期的に聞こえるコースターの音と叫び声。 そろそろ二人の番が近付いている。 並んでいる間に落ち着いていた前のカップルが再びはしゃぎ始めた。 気づけば後方にたくさんの人が並んでいる。 桃香が充を見て、にっこり微笑んだ。 「行こう」