ダブルベッド


 言ってしまえば、

「性の欲求を満たしたい」

 というのがおおかたで、

「できればいつか結婚したい」

「かわいい彼女がいると人に自慢したい」

 なんて思いも少し。

 純粋な恋愛なんて面倒なことは、とうに忘れてしまった。

 大人になると汚れてしまうのだ。

 だけど、充の桃香に対する気持ちは、どう考えても純粋に恋であり、だけど少年時代のように純粋な目で見ることはできない。

 だからこそ、厄介だ。

 隣にいるだけで嬉しいのに、それだけでは物足りなくなってくる。

「ねぇ、木下くん」