ダブルベッド


 次はいつその話題が出るかわからない。

 充は今話しておくことにした。

「結婚してって言われてたんですよ」

「やるね、逆プロポーズじゃん」

「まあ、彼女とは長い付き合いでしたから」

 大人二人の会話に、3歳の娘たちはきょとんとしている。

「それで?」

「恋人として付き合っていたわけじゃないし、そんなつもりはないって言いました」

「悪い男だなぁ」

「いやいや、それがね。あいつ、先週結婚したんすよ。別の男と」

「はぁっ?」

「女って怖いッスね」

 苦笑する沢田と愛らしく手を振る子供たちに別れを告げ、充は車に乗り込んだ。