ダブルベッド


 隣の部屋でキャッキャと騒ぐ双子の姉妹。

 美人の奈緒に似て、目がクリクリしている。

 彼女たちはクモがいなくなったとたん、旅立つ前の母親の真似をしているのか、楽しそうにフラダンスを踊っている。

 充は30も後半に差し掛かっている佐和子の水着姿を想像して、少し笑いを漏らした。

「たまには息抜きさせてやらないとな。いつも育児やら家事やら、まかせっきりだから」

「あーあー、良い旦那気取っちゃって」

「バカ野郎、良い旦那なんだよ」

 沢田は笑いながら子供たちに目を馳せた。

「おじちゃーん」

「きのぴーおじちゃーん」

 娘二人が充に向かって走ってきた。