ダブルベッド


「パパー」

「早くー」

「はいはい。どこかな?」

「ここー」

 やれやれ、と立ち上がり、子供たちに続く父親。

 充はその様子を眺めて微笑んだ。

「沢田さん、すっかりパパじゃないですか」

「まぁな、伊達に3年もやってないよ」

 あの頃よりまた少し丸くなった沢田は、幸せそうにはにかむ。

「それにしても、娘二人を置いてハワイ旅行なんて……奈緒さんも酷いッスね」

「奈緒だけじゃないさ。佐和子姉さんやら真琴さんだって子供を旦那に任せて、今頃ビーチだよ」