桃香はギュッと充の腕を掴み、しかしソコからは目を逸らす。

「いいから、早く」

「早く?」

「外に……」

「外に?」

「外に出して!」

 必死に懇願する桃香は風呂上りの良い香りをまとっており、充はこんな状況で変な気を起こしてしまいそうだった。

 しかし、そんなわけにはいかない。

 意地悪をその辺にして、充はそろそろカタをつけることにした。

 桃香が左腕をしっかりとつかまえているため、少々動きにくい。

 が、何とかなるだろう。

 充はソレをパシッと強く刺激した。

「きゃあっ! あんまり強くしないで!」

「え? 何で?」

「殺さないで! 外に出して!」

 充は半分笑いながら「了解」と言い、桃香のリクエスト通り、ソレを外に出すことにした――。