ダブルベッド


「信用できるかどうかっていうことじゃないの」

「じゃあ何だよ?」

 声を低くした充。

 桃香は言いにくそうに呟いた。

「意味がないってこと」

 バン!

 充は思わずテーブルに拳を突き立てた。

 その衝撃でカチャッとカップが音を奏でる。

 桃香は臆することなく、まっすぐ充に目を向けている。

「意味が……ない?」

「そうよ。そうでしょ?」

 充は強く握った拳を緩めることはできなかった。

 今まで桃香に注いできた愛情を全否定された気がして、虚しい怒りが全身を支配する。