ダブルベッド


 桃香が遊び人宣言をしたことは伏せておく。

 今ごろきっと、桃香はどこの誰かも知らない男と遊んでいるのかもしれない……なんて考えたくないからだ。

 充は幾度となくため息を漏らし、何度目かに所長が笑った。

「やっぱり青春だねぇ」

「え?」

「うらやましいよ。俺もさぁ、昔みたいに一人の女を思って、重~いため息つきたいもんだよ」

 その言葉に沢田が吹いた。

「所長、キャラじゃないっす」

「そんなこというなよ~」