連れてこられたのはこの間とは別の居酒屋だった。
「お疲れっす」
「お疲れ~」
軽くビールで乾杯をして、今日の宴が始まった。
「キノピーもトッシーも、最近浮かない顔してばっかだね」
所長の鋭い洞察力が冴える。
充は沢田の浮かない顔には気付いていなかったが。
「困ったことがあったら言ってよ。力になれるかどうかはわかんないけどさ」
あまり顔を合わせることのない所長に何を相談すればいいかなんてわからない。
先に口を開いたのは沢田だった。
「実は、式のことでちょっとモメてまして」
苦笑いをする沢田は、一番早くジョッキを空けた。



