そして。 「ヘ~イ! またまた浮かない顔しちゃって~」 テンションの高い独特の話し方。 充は彼に、ガシッと肩をつかまれた。 「所長……」 もう片方には沢田が捕まっている。 「まーた課長サンにシバかれちゃったの~?」 「違いますよ」 「んじゃみんな、あとはよろしく~」 お構い無しに、所長は二人を連れ出した。 所員はいつの間に所長が帰って来ていたのかと不思議な顔をしている。 「ちょっ……俺、まだ仕事が……」 「ダメダメ、定時はもう過ぎてるんだから」