気だるさの漂う夕方のオフィスでは、明日は休みだ何しようという類いの会話が飛び交っている。 充は下心半分、恋心もう半分な気持ちで桃香に声をかけた。 「飯でもどう?」 すると桃香はにっこり笑って、 「ごめんね。今日は約束があるの」 「そっか。じゃあまた今度」 桃香はその後数分で仕事を片付け、誰よりも先に退社した。 そんな彼女を見た男性社員たちは 「デートかな」 「デートだな」 と噂する。 先日の遊び人宣言を知っている充は、複雑な気持ちでその噂を聞き流した。