ダブルベッド




 しばらくはこの部屋でしくしく泣きながら暮らしてた。

 結婚式の予定日なんて、そりゃあ酷い有り様で。

 外に出る気も起きないし、食欲もない。

 このまま死んでしまうのもアリだと思ったくらい。

 でも、彼の最後の言葉があたしを死なせてはくれなかった。

 生きろって。

 彼はハッキリそう言ったから。

 死ぬことも許されないまま、時間はゆっくりゆっくり過ぎていってた。

 彼のいなくなったあたしの未来が果てしなく続く気がした。

 でもあたしは生きなきゃいけない。

 だから何か――……

 何か、希望が欲しかった。