ダブルベッド




 ううん。

 別にね、暖まらなくてもいい。

 彼が隣にいてくれたらそれで良かった。

 二人で生活するのは夢だったの。

 その夢が、もうすぐそこまで来てたのに。

 あたしの目の前で、音を立てて崩壊しちゃった。

「幸せにする」

 って言ってくれたのに。

 大嘘つきよね。

 不幸のどん底よ。



 結局……妻にもなれなかったあたしは、遺品すらもらえなくて。

 お義母さんの睨みが効いていたし。

 でも、お義父さんがね。

 あとからこっそり届けてくれたものがあるの。