ダブルベッド


「お下がりください」

 そう言われてハッとしたの。

 気付いたらあたし、ついていってた。

 火葬場のおじさんが鉄でできた扉を閉めると、嫌な音がした。

 引き離さないで。

 もっと一緒にいたかったのに。

 思っても言葉にすらならなかった。





 気付いたら涼太は、骨壺の中。

 お義母さんが睨みを利かせていたから、触れることさえできなかった。

 あたしはそれから放心状態で。

 その後のことは、あんまり覚えてないの。