「何が被害者よ! こうしてのうのうと生きてるじゃないの」 「やめなさい」 お義母さんはボロボロに泣いてた。 喪服の着物がグシャグシャに着崩れても。 あたしに噛みつくような勢いだったけど、あたしの家族が守ってくれて。 「生き残ったら、この子が悪いことになるんですか?」 「桃香だって婚約者を亡くして……一番悲しんでるんです」 お義母さんは形振りかまわず言い続けた。 「一番? 冗談じゃないわよ! 第一私はね、この子との結婚だって、あんまり乗り気じゃなかったんだから」