最初にやってきてお義母さんを取り押さえたのは、お義父さんだった。 「やめろ! 桃香さんだって怪我をしてるんだぞ」 「放して! この子が……この子が涼太を殺したのよ!」 そしたらうちの両親とお兄ちゃんもやってきて。 「桃香のせいじゃないでしょう?」 「この子だって、被害者なんですよ?」 「そうだよ! 八つ当たりしてんじゃねーよ!」 お義母さんは、完全に壊れてしまってた。 涼太を殺したのはあたし。 その言葉、効いた。 自分でもそう思ってたから、余計に。