ダブルベッド


 一方の充は、いつも以上に怒られてばかりだった。

 今週も新規が取れていない。

 集金率が低い。

 原稿にミスが多い。

 などなど。

 原稿のミスを減らそうとじっくりパソコンに向かえば

「もっと外回り営業をしてこい」

 と言われ、外に出れば

「もっとじっくり原稿と向き合え」

 とどやされる。

 仕事については不器用な充には、ひどくストレスが募っていた。

 先輩社員である沢田にも

「お前、大丈夫か?」

 と心配されるほど。

 そんなとき、営業所に嵐がやって来た――……。