「アニキ、もしかして、手術終わったばかりか?」


「あぁ、まぁ、そうだ
看護師に香澄ちゃんがいなくなったコトを
聞いて、お前を探してたんだ」


「そうか…
一体、どこ、行ったんだろう…」


俺は、椅子に座ったまま
頭を抱え、溜め息をつく


「な、お前…
屋上、探したか?」


「は?屋上?」


「あぁ、
香澄ちゃん、屋上と中庭に
よく行ってたらしいぞ…」


「わかった!
行ってみるっ!」


「俺は、建物の外も見てくるから…」


「あぁ、頼むよ、アニキ」


俺は椅子から立ち上がり、
駆けだした


アニキも、
手術後で
疲れてるハズなのに、
彼女を
探しに、玄関へと向かって行った