寒さが厳しい2月中旬
さすがに、彼女自身、
入院が長引くことと、
貧血の治療法とカムフラージュしてる
抗がん剤による副作用に
気付き始めた
「ねぇ、隼人くん…」
彼女のベッドの窓際に腰掛け、
ぼーっと、外を見てると
彼女が俺に問いかけた
「ん…?なに?」
ベッドに横たわる彼女の頭だけ、
俺の方を向く
「隼人くんは、
私の病気のコト、知ってるんでしょ?
お兄さんから、
なにか、聞いてるでしょ?」
「え?俺が?
アニキが、俺に言うワケないじゃん
そんな事したら、
アニキ、情報漏えいとかで、
働けなくなんじゃね?」
「…そうなの?
ホントに、何も…聞いてないの?」
「あぁ、知らないよ
香澄さん、気にしすぎじゃね?
その点滴全て終わったら、
退院じゃねーのっ?
終わったら、元気になるよ
だから、
元気になったら、デート、
しようぜ」
「もぉ、
隼人くんてば…」
今だけでも、
彼女の支えになりたいと
心から思っていた…

