「隼人…
口が裂けても、誰にも言うなよ、
俺だって、職権乱用、個人情報の漏えいで
医師免許、剥奪されたら
たまったもんじゃねぇからな…」
「わかってる、
アニキには、迷惑かけねぇ」
俺も、覚悟はしてた
「彼女は…
『急性骨髄性白血病』だ
しばらく、入院が必要な身体だ…
ドナーが現れて、
骨髄移植出来ればいいが、
そう簡単にはいかないからな…
まずは、化学療法で
治療していくことになる…
来週、家族を呼んで
説明するつもりだ
だから…」
俺に、決して、彼女にこのことを
言うな、という、アニキの鋭い瞳が
俺に突き刺さる
「わかってるよ、
言うワケ、ねぇだろ…」
「よし、俺もお前を信じる…
じゃ、俺、寝るからな、
母さんには、起こすなって
言っといてくれ」
「あぁ、わかった」
思い足取りで
アニキは
2階の部屋へと向かっていった

