院長先生も優しいから、わたしが柊先生の当直の日に遊びにいっても、許してくれる。 急患が出ない限り、資料を読み込んだりするくらいでゆったりしてるから、いいんだって。 柊先生はいっつも 「やっぱり来た」 ・・・ってちょっと呆れた顔をして、でも 「なに飲む?」 ・・・って、笑って、わたしに聞いてくれる。 ブラックコーヒーって答えるのはね、先生。 単純に、「ハイハイ」って先生にあしらわれるやりとりを、楽しんでるのももちろん、あるよ。でも。