そして、追い打ちをかけるように、

その年の秋、

あいつは私の友達の和美と付き合い始めた。


学園祭の実行委員会でだか何だか知らないけど、

和美はあんなチャラい男とつき合うようなタイプじゃなかったのに。


「あんな軽そうな人、やめなよ」


そう言ったけど、和美は聞かなかった。

だから、抱えきれない憎しみは、和美にも向かって行った。


和美も嫌い。

あんな男とつき合うんだもの。


嫌い、嫌い。


……皆嫌い。