君、依存





 「…だっ……誰か――――」

 助けを呼ぼうとした時、
 口を塞がれた

 「…静かにしろよ」

 「へぇ可愛いじゃん」

 「さっさと倉庫入ろうよ
 人来るでしょ」

 私の必死の抵抗は
 簡単に止められてしまう

 近くの使われていない
 体育倉庫に引きずりこまれる

 扉が閉まり始め、
 光が消えていく

 「……―誰かっ…」

 ――――ガシャン!

 掻き消された声
 光は消え、静寂の闇

 誰かの擦れた笑い声





 「助けなんてこないよ」



 冷たい床に押し倒された