…怖い
 そう思って、目を逸らす

 「…こっち見ろよ」

 なんでそんな怒ってるの
 無言で俯いてると、
 背中を壁に押し付けられた

 「龍………。」

 「…珪、珪……って
 仲良いんだな、あいつと」

 「別にそんな…」

 「仲良くなかったら
 わざわざ理科室に
 会いにいかないだろ」

 「ノート出しに行っただけ…」

 急に影がおりてきて
 唇を塞がれた

 強引なキス
 やっぱ違う
 いつもの龍じゃない

 こんなの…嫌だ。