大聖堂の外にたくさんの民が集まり喜びを歌う。音楽がなり花が舞う。






大聖堂前にて花輪を少女から貰う。金の天使を見ている。
「神の祝福を…。」






花輪の少女は赤くなる。
「名はなんという?」






頭を急いで下げ
「シーラと申します。見習いシスターになったばかりです…。」






「シーラ…。ありがとう。覚えておこう。」






「はい!」
花輪の少女はにっこりと笑っていた。






民を守らなければ…。






大聖堂のテラスに移り民に手を振る。大歓声の後…。退出した…。






まだ…。現れなかった。罠に気づいたのか。それとも…。






何処かで真っ赤な唇がニヤリと笑っていた。






「この歪んだ世界に…。雷をもって浄化する。」





クック…。壊れた笑いが聞こえた。






カトリーヌは銀の鈴を持っている。






前に立ちはだかる。何処かにいる黒い翼…。






カタン!
ドサリと少女が倒れている…。






カトリーヌは距離を保つ…。





エクソシストが一人近づいた。






「シスター!大丈夫か?」





「シーラ!」
駆け寄ろうとした聖下を止める。






「なりません!聖下!」





「そうよ。神に背を向けるなんて…。」





神の像が動いた。
「聖下!!」






カトリーヌは叫び飛び出した。






気がつけばカトリーヌが体当たりでアンを庇う…。





「かはっ!」






肩に突き刺さるサーベル…。
「カトリーヌ!」






がしゃん!リーンリーンリーン!






「あああああぁ!」






黒い翼が身悶え離れていく…。





「よくも…。聖水か…。しかも銀の鈴に入れていたか…。」