「ざ、残念……だったな」 ニヤッと笑いと白いロリータ衣装の倉吉は片目を大きくさせて驚く。 おれがうつ伏せに倒れるとき、長い黒髪のカツラが落ちた。 「た、た……田中君?!」 倉吉の動揺する姿を見て、おれは確信する。 無人島の絵が証明したように、倉吉のお父さんを北郷小学校の屋上から落としたのはおれじゃない。 恐らく倉吉が自らの手で……。 そうでなければ裏に描いていた絵のことで嘘をつく理由がない。 「ご、ごめんなさい」 震える声で謝ったあと、倉吉は逃げていく。