「ところで、どうして野田は倉吉がケガしたこと知ってるんだ?」 「職員室で先生が電話しているところを盗み聞きしたらしい」 「そうなんだ……」 ケガをさせたのがゼロであることまで情報が流れていないらしく、おれは安堵する。 「しつこいようだけど、おまえいつ学校に来るんだ?」 「ゴスロリ女が怖いから当分先になるかもしれないな」と言ったあとで、おれは笑い声を上げる。 「待ってるからな」 「ああ」 思いがけない言葉にどうやって反応したらいいのかわからず、短い返事になる。