無人島で緑の芝生に寝そべっている自分を描いた絵。 午前0時というタイムリミットがなければ、北郷小学校に行く前に本当は家に寄って確かめたかった。 恐る恐る画用紙を引っくり返す。 裏側を見た瞬間、恐怖感ではなく、脱力感がおれを襲う。 絵の裏側は真っ白といっていい。 ただ、画用紙の隅に男の人が満面の笑みを浮かべる鉛筆の落書きが残されていた。 そして、指で擦れば消えそうな薄い字で“お父さん”と書いてある。