「うるさい!それは私の役目よ」 ゼロが日傘を振った。と、同時に倉吉の左目から血が飛び散る。 倉吉は倒れ、もがき苦しみながら地面を転がる。 ゼロが果物ナイフをクルリと指で回転させ、慣れた手付きで素早く拾い上げた。 両手に武器を持ったゼロの顔はスイッチが入ったようにまるで別人。露骨な敵意を前面に押し出してくる。 「行くわよ」 ゼロが地面を飛ぶみたいに向かってきて、おれは反射的に逃げる。 「待ちなさい!」