「どこ見てるの?こっちよ!」 倉吉の声がおれの推理の邪魔をした。 声は野球場ならすっぽり二面くらいおさまるグラウンドの方から聞こえる。 近づくとグラウンドの真ん中で二つの影が動いている。 「よく遅れなかったわね。これで一安心」 倉吉は安堵の表情を浮かべている。 おれが午前0時まで来たことがそんなに重要なのだろうか? 「無事だったんだな」 おれはゼロに言葉をかけた。