「ちょっと待て、倉吉……」 「待てない」 倉吉は両目を閉じながら唇を近づけてくる。 唇を見ていると吸い込まれそうで、金縛りみたいに体が動かない。 まさか倉吉とキスすることになるなんて……。 これは夢なんじゃないか? ゼロがゴスロリ女に襲われそうになったのも、倉吉にキスされそうになっているのも……。 おれは、またしてもゼロを裏切ろうとしているのか? しかもゼロが傍で寝ているその隙に……。