緑色のカーペットに腰を下ろそうとすると倉吉が座布団を手渡してくれた。 「ありがとう」 「水道と電気止めてるからなにも用意できなくて……ごめんね」 「いいえ、お構いなく」 倉吉が飲み物を出せないことを恥じるので、おれは両手を振って恐縮した。 「ところで、さっき気になったことがあるんだけど」 倉吉は座布団を敷かず、おれから1メートル離れた右横に座る。 「なんだ?」 「さっき蜜姫さんのことをゼロって呼んでたでしょ?」