そんな私の反応に、香織はクスクスと笑い出す。



「び、びっくりした。なんでそんな突拍子もないことを。」



「CDジャケットのスタッフのリストだよ。何となく見てたらさ、『Hiroto Hanamaki』って、ね。優斗さんと同性同名なんて、偶然とは思えないじゃん?」



香織は勘がいいから、スタッフのリストだけで全てを悟ったんだ。



「歩き方とかも同じだし、前々から思ってて。」



「で、いつから確信持ってたの?」



半ば諦めの気持ちを込めて尋ねると、香織は満面の笑みを浮かべる。