『俺だって、そう思ってる。でも……やっぱり美姫の家族を悲しませてしまう』 「あたしのお父さん、お母さんは関係ないよ!」 『いや、あるよ。俺の親父やお袋、美姫を元気づけてたけど、夜になったら、いつも泣いてる。……親にとって、子どもに先に逝かれてしまうのは、一番辛いことだと思うんだ』 「でも………!」