鏡越しの彼


あたしがもっと強かったら……、ちゃんとしっかりしてたら………。


『俺が美姫を守れなくなったことが悪いんだ。だから、……自分を責めなくていい』


頬に保冷剤を当てられたような冷たい感触。


朔斗の手だ。