溢れそうになる涙を、必死でこらえる。 …あ。 皮肉にも、そんな時に、あることを思い出す。 智晴先輩からもらったSweetBerryをカバンから引っ張り出す。 捨てるに捨てられず、ずっと置いてあったんだ。 そして、あるページを開いた。 この跡…。 雑誌に残る小さな小さな跡。 これはきっと… 智晴先輩の涙の跡だ…。 智晴先輩が、舞花のために流した涙。 智晴先輩が、舞花を想って流した涙の跡。 私、大事なことを忘れてしまっていた。 先輩も… ツライ恋をしてるんだ──…