「ちっ…ちち智晴先輩!?」 びっくりしてカミながら智晴先輩の名前を絶叫する。 幸い私の声は夏樹先輩とゆかちんのデュエットとタンバリンの音でみんなには聞かれていなかったみたい…。 「ごめん。」 いきなり、智晴先輩が謝る。 「…え?」 「今日は…大人気ないことした。だから、ごめん。」 …涙が出そうになる。 もう… 先輩のせいで、涙腺ゆるみっぱなしだよ。 「私こそ…立ち入ったこと聞いてすいませんでした。」 私も、素直に謝った。