「柚杞ちゃん。」
結婚披露パーティーで、私が挨拶に回っていると、後ろから私を呼ぶ声がした。
「…優介先輩!お久しぶりです。今日は来てくださってありがとうございます。」
私がお礼を言うと、優介先輩はにっこり笑った。
「やっぱり智晴にはもったいないよなぁ。…智晴に飽きたら、いつでも大歓迎だからね?」
さらりとそんなことを言って、優介先輩は悪戯っぽく笑った。
「こら優介、俺の柚杞、口説かないでくれる?」
いきなり後ろから抱き締められてあわてて振り返ると、そこには智晴がいた。
「独占欲丸出しなんて、嫌な旦那だね。」
「…俺もそう思う!!」
「…え?あ…!」
いきなり優介先輩の意見に賛成する声が聞こえて、その人物がひょこりと現れた。

