「…では、誓いのキスを。」 神父さまの声に、私たちは静かにみつめあう。 智晴の顔がゆっくりと近づいてきて、私は目を瞑る。 そっ、と、唇に優しいキスが降ってくる。 私は今までにない幸福な気持ちでそのキスを受けとめる。 教会内は、幸せの歓声と拍手に包まれた。