神父さまの前で誓いをかわす。



…私は、どんなときも智晴のそばにいる。
辛いときもいっぱいあるかもしれない。
またすれ違っちゃうときもあるかもしれない。


だけど…
どんなときも、智晴のそばにいて、二人の幸せと苦労を二人で分け合う。





「…柚杞、一生かけて幸せにするよ…。」


指輪の交換の時、他の誰にも聞こえないような小さな声で、智晴が囁いた。


私は小さく頷く。




あふれそうな涙をこらえて、私は智晴に微笑んだ。