「…隠れるの下手すぎ。出てこいバカ。」

いきなり、智晴先輩は少し大きめの声でそう言った。



「…っえ!?」

大声で叫んでしまった後、慌てて口を押さえた。



「そこにいるのバレバレ。…どーせ優介の入れ知恵とかそんなとこだろうけどさ。」



…全部ばれてるし!
やっちゃったよー…。



「…ごめんなさい…。」

観念して、私は素直に植木の陰から立ち上がった。