「じゃあね柚杞。また明日。」 駅で、ひらひらと手を振りながら歩いていく理子ちゃんの後ろ姿を見送ってから、私は自分の方面のホームへと歩きだした。 …あれ? あれって、藤堂先輩? 二つ先のホームに、柱に寄りかかっている藤堂先輩らしき人影がある。 でも… 藤堂先輩、こっちの方面じゃないよね? …会いにいっちゃえ! 私は藤堂先輩がいるホームまで走った。 ただ、話したかった。 ただ、顔を見て笑いたかっただけなのに。 私は… 見てしまったんだ──…