「智晴。久しぶり。」 しばらくすると、智晴先輩を呼ぶ声が聞こえた。 「…久しぶり。元気だった?」 智晴先輩の落ち着いた声が響く。 「まぁね。…それより、どうしたの?俺に会いにくるなんて。もしかして、会いたくなった?」 少しおどけた調子の声に、智晴先輩がため息をついたのが分かった。 …私たちは、智晴先輩に隠れてその場面を覗く。