「…ふっ…ぅう…」 …先輩に、あんな顔させたかったワケじゃないのに。 …先輩に笑っていてほしかったはずなのに。 私はどうして、こういうことしか出来ないんだろう…。 「…柚杞ちゃん?」 屋上の手前の階段の踊り場でうずくまっていると、私の名前を呼ぶ声がする。 顔を上げると… 「優介先輩…」