「舞花、ちょっと散歩しない?」 俺が舞花に微笑むと、舞花は不安げな表情をしながらもこくりと頷いた。 そして、俺たちは堤防に来た。 芝の生えた堤防。 犬を散歩している人や、ウォーキングしている人の姿が目立つ。 「…舞花。」 隣に座る舞花をまっすぐに見つめて、俺は言葉を紡ぐ。