「おっす。…昨日は大丈夫だったか?」 朝、学校に行くと、夏樹が心配そうに俺に声をかけてきた。 「おぅ。…昨日は迷惑かけてごめん。」 昨日は本当に迷惑をかけたと思ったから謝ったのに、夏樹はきょとんとした顔をした。 「…おい、夏樹?」 「あ、いや!智晴が素直に謝るって珍しいなーって思ってさ!」 …コイツ、さらっと失礼なこと言ってやがる。 「…あっそ。」 俺は夏樹にそっけなく返した。