恋迷路〜マイゴノコイゴコロ〜




「舞花…?明日は俺も話があるんだ。」


「…話?分かった。」


「…それより、どうせまた一人で泣いてるんだろ?明日の仕事に響かないように、ちゃんと目、冷やしとけよ。」



俺が舞花にそう言うと、舞花は涙声で少しだけ自嘲気味な笑い声をたてた。



「…あたし、どうして智晴を好きにならなかったんだろ…。…なんて。夜遅くにごめんね。じゃあ、明日四時にね。…おやすみなさい。」


そうして、電話は切れた。



俺は自分のケータイをぎゅっと握り締めた──…